はっぴぃほぉえばぁ ご

まっくらでなにもみえなかった。わたしのまわりはぜぇんぶまっくら。
わたしはあたたかくつつみこんでくれるような、ひかりがほしかった。
でも、ほんとはきずいていたのかもしれない。このまっくらやみは

ーーーーーーーーじぶんがひかりをけして、つくりあげてしまったものだってくらい










どうしようもなく、我が家へ連れて行くことになった。
まあ、私以外だれもいないのだが。
にしても、ベットに横たえたこの子はうなされてばかりいる。
起こそうとゆすっても、ただうなされてばかりだ。
だいたい、子供がうなされた時どうすればいいかなどということを私が知るはずもなく、うなされているこの子の額の汗を拭うくらいしか出来なかった。
ひとまず状況を整理してみようと思う。
この子は何者かに追われていたようだ。
それはなぜか。これは簡単に分かることだ。
十中八九、人間にあるべきではない猫の部位がついているせいだろう。
「やはりキメラか?」一人ぼやく。
人間を使った錬成はもちろん禁止されている。
だが、世の中にはタッカーのような狂ったやつがいるのである。
ないとも言い切れない。だが、このような錬成をするのにはリスクがある。
軍に見つかる事も、もちろんのことリバウンドなど命の危険もある。
なぜそこまでのリスクをもって行う必要があったのか。
そこでふと思う、これが軍の機関で行われていたら・・・・・・と。
軍はタッカーの研究成果に興味をもっていたようだし・・・・。
なんとも飛躍しすぎた予測である。やめたと考えることを放棄した。
ほとんど状況が分からないのに、正確な予測など出来るはずもないのだ。
などとぐちぐち考えているうちに幼い少女がゆっくりとまぶたを開いた。
途端、ガタンっと大きな音をたててベットから飛び降りる。
あっという間に部屋の隅の逃げ込んだ。
う〜〜っとうなりながら威嚇しているのが分かる。
「大丈夫だから、ね?」真っ直ぐ目を見て話しかけ、ゆっくり近づいていく。
シャッと腕を爪で引っ掻かれる。流石猫。動きが速い。
でも、それを気にせず、そのまま近づき、ぎゅっと抱きしめた。
ビクッっと少女の体が震えるのが分かった。
もっと大暴れすると、思っていたのに少女の体から力がすっと抜けた。
顔を見てみると少女はすーすーと静かに寝息をたてて、眠っていた。
(眠ったということは安心しているのか?)
どうやら、親バカヒューズの子供はぎゅっとすると安心するんだ、というロイにとってはどうでもいいマメ知識もここでは役にたったようである。


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はっぴぃ ほぉえばぁ よん

「さてと、・・・君、大丈夫かい??」
逃げていった奴らよりこっちの方が先決である。
少女に話しかけると、あからさまにビクッと震え、立ち上がろうとする。
だが、足に力が入らずカクンと膝をつく。
「ちょっ!!」
思わずロイが支えようと近づくと布からわずかに見えた目に怯えがはしる。
渾身の力で思いっきり少女は飛びずさった。
その勢いのせいで布が落ち、少女の全身が見える。
危ないから・・と言いかけてロイは硬直した。
薄汚く、泥まみれの半ズボンとTシャツ。可哀想になる服装である。
だが、ロイが絶句したのは、そこではない。
ロイによく似た黒い髪、少女の腰らへんまで伸びている。
もちろんその髪に絶句したわけでも無い。
頭の上でピクピク震えている二つの物と少女の背後でユラユラ動いている黒い物である。

「は??・・・・・・・・・」

上手く言葉が出てこない。
そう、少女には猫耳と、猫のしっぽが生えて動いていた訳である。
「え、君・・・・」
無意識にロイは手を伸ばす。
だが、彼女の黒い瞳に固まった。

その瞳はただ『警戒』という言葉を称えていた。
それは鋼のが持っているような、焔の瞳ではなかった。
強い意志があるが、それは希望ではない。

ーーーーーーーーー絶望??

ロイは首を傾げる。
すると、少女はいきなり崩れ落ちた。
慌ててロイが駆け寄ると、荒い息を吐きながら顔を歪めていた。
どうやら意識がなくなったらしい。
足の怪我を見てみると、血こそ出ているものの傷は浅い。
ヒョイっと抱きかかえてみると、異様に体温が高いのが分かった。
高熱がある。病院に行こうと思ったのだが、問題点があった。
この猫の部分である。
多分、受け付けてくれる病院は少ないだろうし、下手をすれば軍に通報される可能性もある。軍は錬金術に興味があり、研究している。
多分この少女は猫とのキメラ(合成獣)だろう。
だったら、軍はこのとびっきり研究材料を放っては置かないだろう。
「むぅ・・・・・」

ロイは思わず唸った。
ロイに残された選択肢はたった一つ・・・・・・

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はっぴぃ ほぉえばぁ さん

ロイは銃声の音を頼りに狭い路地を走っていた。
すると、「大人しくすれば・・・」
なんたらかんたら脅し文句らしきものが聞こえてくる。
「大当たりだな・・・」
角に身を隠しながら様子を覗いて見たところ、脅し文句らしき言葉をかけている奴らの間からかろうじて見えるのは、布をかぶっていてよく見えないが幼い少女である。
どれくらい幼いかと言えば、それこそ3,4歳くらいにしか見えない。
よーく見てみると、強く降る雨に血が流れ出してるのが分かる。
思わずロイは歯ぎしりをした。
あんな幼い少女に何をしようというのか??
「おい、お前ら何をしている??!」
少女を囲んで立っていた奴らはその声に慌てて振り向く。
ロイは発火布を手にはめようとしてあっと間抜けな声を出した。
やっと自分の誤り(??)に気付いたロイである。
(やっばい!!このままだと・・・・・)
「な、何者だ貴様!?!」
言うと同時に銃を構えた超ビビリまくりの男である。
「私はロイ・マスタング。地位は大佐。そしてもう一つ、焔の錬金術師だ。覚えておきたまえ。」
これはロイが苦し紛れにはいた時間稼ぎの言葉だったが、ビビっている奴らには効果絶大だった。
「なに!!?国家錬金術師だと!!」
「焔??い、イシュバールの!!?」
わーわーとパニック状態になる。
これぞチャンスと言わんばかりにロイは、怖い顔をする。
「燃やされて灰になりたいのか??」
ひゅっと一声上げて一人が逃走。
一人逃げると自分も逃げたくなる。これ集団心理ってものである。
あっという間に一人二人少なくなっていき、残ったのはたったの二人である。
確かに二つの銃口がこちらに向いているのはキツイが、二人ともガクガクと震えそうなほどビビっている。
「き、貴様、動いたら、う、撃つぞ!!」
ハッキリ言って、こんなビビった声で言われたって怖くない。
それにロイはこの声が発せられる前に動いていた。
相手の懐に入ると驚く隙も与えず銃を奪う。
それを迷い無くもう一人の方に向ける。
ロイも確かに接近戦が得意では無いが流石に軍人である。
もう一人は銃を奪われあっさり逃走。
銃を向けられたもう一人がきゃ〜〜と可愛らしい(??)悲鳴をあげて逃げていったのも仕方のないことであった。



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どうも、後書きです!!
むぅ、実はこんな所、長々と書きたくないんですが;;
作者は文才がないので長くなってしまうのです(爆)
さて、次は急展開です!!(多分・・・・)
ここまで読んでくれてありがとうございました。

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はっぴぃ ほぉえばぁ・にぃ

傘を差しながら、ロイ・マスタング大佐はため息をついた。
「まったく、大雨じゃないか!!?」
だれもいない夜道をあるいているのに大声で雨にたいして文句を言う。
ザーッと降っている雨は、大抵の人はあまり好きではないものである。
だが、ロイには特別嫌いな理由がある。
雨が降っていると炎を主として戦っているロイは

役立たず、無能、お荷物、童顔(!!?)、足かせに成り下がるからである。
「ちょっと待て!!そこまで言うか普通!!てか、関係ないの混ざってるだろう!?!」

・・・・・・だれかさんがなんか言ってるが無視しよう。

パンッ!!!突如聞こえた銃声。
なんだかんだ言ってたロイもそれどころでは無くなる。
「あっちか??!」
銃声の聞こえた路地裏に駆け込んだ。


・・・・・・・・・・・・そう、大雨が降っている中では、自分が無能なのをすっかり忘れて。

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はっぴぃ ほぉえばぁ いち

ザーッと強い雨が降っている。
暗い路地裏を、疲れた体にむち打って必死に駆け抜ける。
その少女の足を動かしているのは紛れもない恐怖なのだろう。

「おい!!!あっちだ!!」
聞きたくもない声がしっかりと耳に入ってきた。
息を切らしながら、小さな体を包み込む薄手の布を握りしめる。
「見つけたぞ!!!」
銃を構えた男が少女の目の前に現れる。
少女は慌てて身を翻し、一つ手前の路地に入り込む。
「待て!!」
パンッと銃声が響いた。
男には確かな腕があるのだろう。
少女の足に弾がかする。
「っ!!?」
声にならない悲鳴をあげ、少女は雨で濡れて冷たい地面にへたり込んだ。
「大丈夫だよ。抵抗しなければ、これ以上痛い目にはあわなくてすむ」
一人、二人と集まってきた奴らの中から言葉がもれた。

本当に??痛い思い・・・なんて・・・しなくてすむ??

ーーーーーーうそだ。

地面に横になったまま動けない少女は、この状況で涙一つこぼれないのが不思議でしかたがなかった。

ーーーーーーわたしは、きっとしあわせになんてなれないんだね

ぼんやりとそう考える。

ーーーーーーううん、なっちゃいけないんだ

もう、少女の瞳に希望という火はともっていなかった。

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