はっぴぃ ほぉえばぁ よん

「さてと、・・・君、大丈夫かい??」
逃げていった奴らよりこっちの方が先決である。
少女に話しかけると、あからさまにビクッと震え、立ち上がろうとする。
だが、足に力が入らずカクンと膝をつく。
「ちょっ!!」
思わずロイが支えようと近づくと布からわずかに見えた目に怯えがはしる。
渾身の力で思いっきり少女は飛びずさった。
その勢いのせいで布が落ち、少女の全身が見える。
危ないから・・と言いかけてロイは硬直した。
薄汚く、泥まみれの半ズボンとTシャツ。可哀想になる服装である。
だが、ロイが絶句したのは、そこではない。
ロイによく似た黒い髪、少女の腰らへんまで伸びている。
もちろんその髪に絶句したわけでも無い。
頭の上でピクピク震えている二つの物と少女の背後でユラユラ動いている黒い物である。

「は??・・・・・・・・・」

上手く言葉が出てこない。
そう、少女には猫耳と、猫のしっぽが生えて動いていた訳である。
「え、君・・・・」
無意識にロイは手を伸ばす。
だが、彼女の黒い瞳に固まった。

その瞳はただ『警戒』という言葉を称えていた。
それは鋼のが持っているような、焔の瞳ではなかった。
強い意志があるが、それは希望ではない。

ーーーーーーーーー絶望??

ロイは首を傾げる。
すると、少女はいきなり崩れ落ちた。
慌ててロイが駆け寄ると、荒い息を吐きながら顔を歪めていた。
どうやら意識がなくなったらしい。
足の怪我を見てみると、血こそ出ているものの傷は浅い。
ヒョイっと抱きかかえてみると、異様に体温が高いのが分かった。
高熱がある。病院に行こうと思ったのだが、問題点があった。
この猫の部分である。
多分、受け付けてくれる病院は少ないだろうし、下手をすれば軍に通報される可能性もある。軍は錬金術に興味があり、研究している。
多分この少女は猫とのキメラ(合成獣)だろう。
だったら、軍はこのとびっきり研究材料を放っては置かないだろう。
「むぅ・・・・・」

ロイは思わず唸った。
ロイに残された選択肢はたった一つ・・・・・・

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はっぴぃ ほぉえばぁ さん

ロイは銃声の音を頼りに狭い路地を走っていた。
すると、「大人しくすれば・・・」
なんたらかんたら脅し文句らしきものが聞こえてくる。
「大当たりだな・・・」
角に身を隠しながら様子を覗いて見たところ、脅し文句らしき言葉をかけている奴らの間からかろうじて見えるのは、布をかぶっていてよく見えないが幼い少女である。
どれくらい幼いかと言えば、それこそ3,4歳くらいにしか見えない。
よーく見てみると、強く降る雨に血が流れ出してるのが分かる。
思わずロイは歯ぎしりをした。
あんな幼い少女に何をしようというのか??
「おい、お前ら何をしている??!」
少女を囲んで立っていた奴らはその声に慌てて振り向く。
ロイは発火布を手にはめようとしてあっと間抜けな声を出した。
やっと自分の誤り(??)に気付いたロイである。
(やっばい!!このままだと・・・・・)
「な、何者だ貴様!?!」
言うと同時に銃を構えた超ビビリまくりの男である。
「私はロイ・マスタング。地位は大佐。そしてもう一つ、焔の錬金術師だ。覚えておきたまえ。」
これはロイが苦し紛れにはいた時間稼ぎの言葉だったが、ビビっている奴らには効果絶大だった。
「なに!!?国家錬金術師だと!!」
「焔??い、イシュバールの!!?」
わーわーとパニック状態になる。
これぞチャンスと言わんばかりにロイは、怖い顔をする。
「燃やされて灰になりたいのか??」
ひゅっと一声上げて一人が逃走。
一人逃げると自分も逃げたくなる。これ集団心理ってものである。
あっという間に一人二人少なくなっていき、残ったのはたったの二人である。
確かに二つの銃口がこちらに向いているのはキツイが、二人ともガクガクと震えそうなほどビビっている。
「き、貴様、動いたら、う、撃つぞ!!」
ハッキリ言って、こんなビビった声で言われたって怖くない。
それにロイはこの声が発せられる前に動いていた。
相手の懐に入ると驚く隙も与えず銃を奪う。
それを迷い無くもう一人の方に向ける。
ロイも確かに接近戦が得意では無いが流石に軍人である。
もう一人は銃を奪われあっさり逃走。
銃を向けられたもう一人がきゃ〜〜と可愛らしい(??)悲鳴をあげて逃げていったのも仕方のないことであった。



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どうも、後書きです!!
むぅ、実はこんな所、長々と書きたくないんですが;;
作者は文才がないので長くなってしまうのです(爆)
さて、次は急展開です!!(多分・・・・)
ここまで読んでくれてありがとうございました。

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