小説 平凡な少女と異常な旅

田奈は平凡と言う言葉が嫌いではなかった。
かえって、変なふうに見られる方がずっとやっかいだと思っていた。
普通に生きて、普通に死ぬ。これモットーである。

だけれども・・・・

キキーーーッッッ  響いたブレーキ音。迫るトラック。

最後の最後に死にたくないと思った気がする。

第2話 平凡が終わった日


(ああ、死んだんだろうなぁ〜〜。)とぼんやり思った。
まあ、証拠といってはなんだが、田奈はふんわりと空を飛行中だった。
飛んでいるというよりは、落ちているの方が正しいのだろうが、風圧さえ感じないのだから飛んでいるのと同じである。
シューと落ちる音が聞こえる訳でもなく、ただただ和やかで静かな時間が過ぎる。
(これが死ぬってことならまあ、いっか。う〜ん、でも何時間もここにいたら飽きるよなぁ)などと、いいのかってくらい簡単に死んでしまった事を認める田奈である。
痛くもないしラッキー程度しか思っていていなかった。
ふと、下を見た田奈はある事実に気付いた。(あれ、これもしかして・・・・・)
さっきは点のように見えていた建物や人が確実に大きく見えている。
もしかしてこれは少しずつ確実に、


(落ちてる?!??)

そう思った途端、がくんとなったかと思うと通常のスピードで田奈は下へ下へとあっという間に落っこちる。
『わ〜〜!!!!死ぬって!!死ぬって!!!!ってあれ死んでんだっけ??』
声に出してもどうしようもないと分かっていても声が出た。
『わぁ!!そんなこといってる場合じゃないって!!このままいったら・・・・』
地面にものすごいスピードで落っこち、ぐちゃぐちゃなっている自分を想像し、思わず身震いした。
『痛くなくて死ねたと思ったのに、ものすんごく痛い死に方するんじゃ・・・・』
胃がキリキリするのをはっきりと感じる。
(い、いやだぁ〜〜〜!!!!)そう思った時なにかが手に触れる。
がしっっっと手でわしずかんだ。

プラ〜ン・・・・・・・・・・

木の枝にぶら下がっていた。急に体重が片手に掛かり、肩が外れるかと思った。
『たす・・・・・・か・・・・・・った?』
助かったか、と思わずほっとする。とはいえ、片手でぶら下がっているのだ。
速くしないと支え切れずに落ちてしまうだろう。
さっさと降りようと下を見て固まる。
ああ、終わりだな。と思った。
なるほど、掴まった木は相当高かったらしい。
確かにさっき落ちていた時の高さとは比べ物にならないくらい低いだろう。
だが、ここから落ちたら明らかに死んでしまう高さがある。
もう片手がもう無理です、というようにきしきし言っている。
無理かなと思った瞬間、手が滑り落ちた。
『ああ、さよなら』誰に言ってるか分からない挨拶をし、悲鳴を上げるまで頭が回らないうちに、目の前が真っ暗になった。



















『大佐〜〜〜!!!!マスタング大佐〜〜〜!!!』
ハボックの声が聞こえて来た。う〜むと思わず私は唸る。
ハボックも私を見つけるがうまくなったなぁとお気に入りの木の下で寝転がりながら思った。
ポケットから国家錬金術師の証、銀時計を出し、時間を見る。
自主休憩、いわゆるサボリを始めてすでに1時間が経過していた。
パクンと銀時計を閉じる。銀時計にはロイ・マスタングと名が彫ってあった。
流石にこれ以上サボるとホークアイ中尉が怖いなと思い渋々立ち上がる。
黒髪をさっと手で掻き上げ、少尉ここだと言いかけて、しゅうーーっという落下音が聞こえた。キョロキョロと辺りを見回すが特にそのような物は見当たらない。
気のせいかと思い、思わず上を向いた。
すると、何かがここに向かって上から落っこちてきていた。
『うぇ?!??!』思わず変な声がでた。
なんだありゃと思う間もなく、反射的にソレをお姫様だっこしていた。
『うお!?!』高い所から落ちてきたのか勢いがよく思わず尻もちをつく。
だっこしたソレをのぞき込むと・・・少女だった。
変な服を着ていてダボダボだが、多分年齢は10〜12程度だろう。
気絶しているらしい。
なんで上から???と思ったが、それよりだいぶ高い所からおちたのであろう。
怪我をしている可能性もある。『医務室だな。』というと、まだ軽い少女を抱え、医務室へとかけだした。




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うわぁ、ロイ様登場ですね。お、お姫様だっこ。。。。自主希望出し過ぎです。
ちなみに・・・・・・・

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『少尉!!!!!!!!』  

『はいぃいぃい!!!』

『まだ、見つけられないの???』

『はいぃ。なんかみつかんなくて・・・・・・外は全部さがしたんすけど』

『まったく、どうしたのかしら。』

(うわぁ〜〜、中尉明らかに機嫌悪くなってるよお。)

『何か今思わなかった少尉??(パーフェクトスマイル)』

『いいえ、まったくなんにも思っていません!!!』

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哀れハボック(笑)



テーマ : 鋼の錬金術師 - ジャンル : アニメ・コミック

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